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Topic.3 T3 vs Distagon35/2.8+Aria 
【はじめに】
 Topic.2の『T2 vs T3』では、なんだかT3の露出オーバーが目立つ結果となっちゃったが、今回は前回の反省の意味を込めて、もう少しちゃんとした撮り比べをしようと思う。だが、T2とT3の撮り比べは実際にやってみると非常に難しかった。なぜって、露出傾向も違うし、なによりT2で撮れる写真というのはT3と比べると、結構範囲が狭いのである。特に絞り優先モードの時。T2ではとにかく露出オーバー警告が点滅しっぱなしに近い。いろんな条件で比べるのにはちと無理がある。
 そこで今回登場するのは、同じくContaxの一眼レフAriaに Distagon35/2.8である。一眼レフとT3で絞り優先での撮り比べが今回の目的である。これはある意味、驚異である。T2ではとてもできなかった企画である(ほぼ同時期発売のクラッセでもちょっと無理がある)。これは、T3のシャッタースピード高速化のおかげなのである。f2.8で1/500が使えるT3ならではの、撮り比べ企画なのである。
【撮影データおよび画像データ】
 撮影日は2001年5月初旬。撮影地は東京・渋谷である。フィルムは、Kodak EB2を使用。T3では今回はAFロックボタンを多用し、またAriaとほぼ同じフレームでの露出となるようにした。Ariaの測光モードは一部を除き、評価測光である。
 画像については、ヒューレットパッカードPhotoSmartS20にて1200dpiにて取り込み、jpegの高画質にて一旦保存した。スキャンの際には、フィルム上の露出の差が反映されるように、スキャンソフト上で同一のフィルターを作成し、そのフィルターで全数処理した。また、ノートリミング(フルフレーム)である。画像は、その後、PaintShopPro7にて、同一のカーブ補正とアンシャープマスク処理および縮小処理されている。
 撮影時の絞り値、シャッタースピードについては、Aria撮影分はコマ間記録より、T3ファインダー内表示に基づきメモを取った。なお、T3のシャッタースピードのファインダー内表示は範囲値である。たとえば、記録データに125と記載があっても、90以上180未満の値の可能性があり目安の値でしかない。

【実写画像を見る】
 今回は、(1)サムネイル一覧形式での1枚ずつ見るパターンと、(2)ちょっと小さいけど比べながら見られるパターンを用意しました。全体的な露出傾向は(1)のサムネイルページで見ていただくと雰囲気がつかめると思います。

     (1) サムネイル一覧で1枚ずつ見る(全58枚/29x2)
     (2) 比べながら見る(全13ページ)
      
 
【実写結果について】
 露出については、カメラの癖というか、個性というか、ですが、今回のテストでは、T3はAriaよりも全般的にアンダー目でした。ただ、どうでしょう、コンパクトカメラでいうとかなりオーバー目の方に入るでしょうね。お蔵入りしている撮り比べ企画で『T2 vs SlimT vs D35/2.8(+Aria)』というのがあるんですが、T2とSlimTの露出とAriaの露出が違いすぎて、あんまり比較になりませんでした。
 露出レベルがほぼ同じ時、S35/2.8とD35/2.8では、ほぼ同じ様な絵になりました。差があるとしたら
(1)焦点距離が、S35/2.8は34.8ミリ、D35/2.8は35.9ミリと1ミリ以上の差がある。
(2)周辺滅光はT3は、T2からは改善されたとは言っても、まだかなりある。
くらいでしょうか。

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